糖尿病予備軍の人が気をつけたいこと

病院や健康診断などで糖尿病予備軍の可能性があると言われたことがある方。「まだまだ予備軍なんだから大丈夫」だなんて思ってはいませんか?糖尿病はかかってしまうと一生治らない病気。今様な糖尿病予備軍の間であれば、生活習慣や食生活の改善などで糖尿病を回避することも可能です。だから「まだまだ大丈夫」なんて高を括って、今までとなんら変わりのない生活をしているようではダメなんですよ!では具体的に、糖尿病予備軍の人が気をつけるべきこととはどのようなことなのでしょうか。

 

日本では成人の約6.4人に1人が糖尿病もしくは糖尿病予備軍であると言われています。糖尿病にかかってしまうと、糖尿病性網膜症や腎症、手足の切断の可能性もある神経障害などの合併症を起こす可能性があり、この合併症を避けるために厳しい食事制限やインシュリン注射などを一生続けなければならなくなります。こうした治療が必要な糖尿病に近い状態になっているのが糖尿病予備軍で、この糖尿病予備軍は一日の血糖値が平均的に高い方のことを指します。数値的には、早朝空腹時血糖値で100mg/dl以上の方や、ヘモグロビンA1cが5.2%以上の方。また、食後の血糖値が150mg/dl以上の方も要注意で糖尿病予備軍であると判断される場合が多いようです。

 

この糖尿病予備軍であると診断されてしまったら、とにかく普段の生活を改善しなければなりません。適度な運動をして体を動かし、食事はカロリーと塩分・脂質などを通常よりも抑えたヘルシーなものに改善する、そして定期的に通院して医師の出す薬ときちんと飲み続ける、こうした対処法をきちんと守ることができれば、糖尿病への移行をゆるやかにしたり、食い止めたりすることができると言われています。

糖尿病を甘く見ると人工透析が必要になることも

糖尿病になると血液の中にブドウ糖が多い状態、つまり高血糖の状態になってしまいますが、この高血糖状態は体の中の細い血管である細小血管をもろくしてしまいます。そのため、細い血管がたくさん集まっている腎臓にも深刻な障害を起こす可能性があります。それが糖尿病性腎症と言われる症状で、この糖尿病性腎症はゆっくりと時間をかけて悪化していくものであるため、糖尿病患者の中にも糖尿病性腎症になっていることに気づかない方も多いと言われています。

 

腎症は発症後に何も対処をせずに放置しておくと、およそ30年ほどで腎臓の機能が停止する腎不全の状態になると言われています。こうなると人工透析が必要になることもあるのです。腎臓には本来、血液とその中の老廃物である尿を分離する機能があるのですが、腎不全になるとこの機能を機械によって行なう人工透析を受けなければなりません。人工透析は症状にもよりますが、だいたい1日置きに1回3~5時間も時間のかかる体にも負担の大きな治療です。病院で受ける治療の拘束時間も長いため、日常生活にも大きな影響を与えてしまうことになります。

 

糖尿病を甘く見て食事制限や服薬などの対処を怠ると、このように糖尿病性腎症を発症して人工透析が必要になることもあり得ます。しかし、腎症は早期に発見して治療をすれば進行を止めることも可能です。定期的に病院に通い、食事療法や服薬などできちんと血糖コントロールをすることが重要です。

糖尿病が引き起こす合併症は恐ろしいです

糖尿病になってしまったあと、食事療法や適正な診察を受けることなく放置していると、どのような状態になるのかあなたはご存知でしょうか。糖尿病は放置しておくと、じつにさまざまな合併症を引き起こしてしまうことになるのです。

 

糖尿病になると血糖コントロールがうまくいかなくなり、高血糖の状態が続くことになります。こうなると体内のいたるところにある血管が徐々に障害を受け、その結果さまざまな臓器に異常が出現してしまうのです。この異常を合併症と言うのですが、通常、糖尿病の進行に伴って出現する合併症は慢性合併症と呼ばれています。この慢性合併症はその原因や病態などから、血管障害合併症とその他の合併症に分けられています。

 

血管障害合併症は、細小血管障害と大血管障害(動脈硬化性血管障害)とに分かれるのですが、中でも細小血管障害は糖尿病に特徴的な合併症で、細小血管の病変によって起こります。代表的な症例は、最悪の場合失明にまで至る網膜症や、透析が必要になる腎症、悪化すると足の切断の可能性もある神経障害などで、この3つを糖尿病性三大合併症と言います。糖尿病が引き金となって、このような恐ろしい病気にかかってしまう可能性があるのです。糖尿病において薬を飲んだり食事療法をしたりするのは、こうした合併症を予防するためなのです。

 

また、大血管症は動脈硬化に由来する合併症で、糖尿病のみが直接的な原因になるわけではありませんが、糖尿病が危険因子となって高血圧や肥満などのほかの危険因子と絡み合うことでさまざまな病気につながっていくものです。このように糖尿病が引き起こす合併症は、どれもとても恐ろしいものだと言えるのです。

糖尿病の食事のカロリー制限、食事制限

現代の日本において、40歳以上の4人にひとりがり患、もしくは予備軍になっていると言われている糖尿病。糖尿病にり患すると、膵臓から分泌されるホルモンの一種であるインスリンの働きが低下して高血糖となり、血液中の糖分が異様に高い状態が続いてしまうことになります。このような状態が長引くと、失明や人工透析、足の切断といった恐ろしい合併症を引き起こしかねません。分泌されるインスリンが効率的に体に使われるようにするためには、血糖値のコントロールを薬によって正しく行なうことと、適切な食事療法が必要になります。

 

では糖尿病の食事療法とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。糖尿病の食事療法のポイントは、食べ方と食べる量にあると言われています。たとえば、摂取カロリーを抑えようと朝食や昼食を抜いたり、またはまとめ食いをしたりすると、一度の大量のインスリンが必要になるために脾臓に大変な負担をかけてしまいます。こうしたことにならないように、1日に3食をきちんと食べることが重要になります。

 

また食べる量に関してですが、糖尿病の患者の多くが病院などからカロリー制限、食事制限を受けることになります。特に、脂質や塩分に関してはそれまでの普通の食事よりもかなり制限するように指導されることになりますし、摂取カロリーについてもなるべく抑えることが望ましいと言われます。一日に必要なエネルギー量は「標準体重(身長m×身長m×22)×25~30kcal」という計算式で求められますが、糖尿病患者の場合はこれを下回ることが望ましいでしょう。

 

とはいえ、糖尿病用のカロリー制限、食事制限を受けた食事を毎日家庭で作り続けるのはなかなか大変です。最近は宅配でこうした糖尿病の食事を届けてくれるサービスなども増えてきていますので、こうしたものを上手に利用するのも一つの方法です。